快適に引っ越しをするためには業者選びが最も重要です。
大切な荷物を運んで貰うのですから、信頼のおける業者に依頼したいです。支払う費用も、単身で数万円、家族引っ越しなら銃数万円と高額になるため、絶対に失敗したくありません。
しかし、広告や引っ越し業者の公式サイトで見ることのできる情報は、どれも良い面ばかり書かれているため、決めるのはなかなか難しいです。
そこで便利なのが口コミサイトの活用です。
実際にその業者を利用した人の評判には、その業者の良い面はもちろん、悪い部分についても書かれています。口コミを活用すればありのままの姿をすることができ、上手な業者選びの助けになります・
今回は、全国展開している大手引っ越し業者の評判の傾向について紹介します。
●ハトのマークの引越センター
赤字に白い鳩のマークで馴染みのある大手引っ越し業者です。
全国に200ヶ所以上の支社を持ち、近距離の引っ越しから長距離の引っ越しまで幅広く対応しています。
節約プランの値段が安いのが特徴で、節約したいけれど大手業者を利用したいという人に人気があります。
引っ越しプランは一般的に引越しスタッフの作業量に応じてグレードが分かれています。一番いいプランは荷造りから荷解きまで引越しスタッフが行い、一番低価格のプランでは荷造りも荷解きも自分で行う、というようなイメージです。
ハトのマークの引越センターの節約プランは、荷造りからと荷解きだけではなく、大型家具家電の梱包資材以外は自分で用意するというプランです。自分でダンボールを用意しなければならない手間はありますが、その分値段も低く設定されています。
評判については、良いものと悪いものが両極端に分かれています。良い評判では電話対応から当日の作業まで良いことずくめだったと言われていますが、反対に悪い評判では見積もりも作業内容もだめな部分ばかりだったと述べられています。当たり外れのある引っ越し業者であると言えるでしょう。
全国それぞれに支社や営業所があり、それぞれでやり方や教育方法が異なるため、同じ「ハトのマーク」でも質が違ってしまっています。
ハトのマークの引越センターに限らず、こうした全国展開の引っ越し業者にはよくある話で、同じ社名でも評判がまちまちになりやすいです。
評判が両極端な業者の評判を見る時は、自分と同じ地域や近い条件の口コミを探すと良いでしょう。
また、見積もり訪問や電話の対応も要チェックポイントです。こうした対応がきちんとしていない業者は、引っ越しスタッフの教育も充分でない所が多いです。
●アーク引越センター
大手引っ越し業者の中でも引っ越し価格が安く、低価格の引っ越しを希望している人に人気があります。
知名度もあり、社員教育にも力を入れている規模の大きな業者です。
交渉次第ではありますが、上手に交渉すればかなり安い値段で引っ越しができます。
社員教育に力を入れていると宣伝はしているものの、評判は今ひとつです。
ハトのマークの引越センターと同様に、規模が大きいぶん地域によってクオリティにばらつきがあります。
作業や接客そのものは悪くなかったが、作業員同士の仲が悪く、見ていて気分が悪くなったという口コミも見受けられます。
●ハート引越センター
ハトのマークの引越センター、アーク引越センターと比べるとやや規模が小さく知名度も劣りますが、全国展開している引っ越し業者です。価格も安く、人気を集めつつあります。
プランが4段階に分かれているため、値段やサービス内容を比べつつ、自分にあったものを選ぶことができます。
口コミでの評判はあまり良い方ではありません。
コールセンターの電話対応についての評判が特に悪く、高圧的だった、対応が雑だったなどのコメントが見られます。
また、荷物の破損についての評判が多く見られます。
荷物を壊さず・失くさずに運ぶというのは引っ越しにおいて最重要な部分にも関わらず、こうした評判が多いのは気になるところです。
引っ越しの荷物は数が多く、重い物も多いため、他の業者でも当然荷物の破損は起こり得ます。しかし、万が一破損があってもその後の対応や保証がきちんと行われていれば、不満点として口コミで言及されることは少なくなります。
荷物の破損についてのコメントが多いということは、破損後の対応・保証が不十分であるということです。現に、保証や修理の対応がしっかりと行われなかったという評判も見られます。
ハート引越センターに限らす、引っ越し業者を利用する際は、保証や対応についてどのように決まっているかをあらかじめ確認しておいたほうが安心です。
●ダック引越センター
全国展開している大手引っ越し業者の中でも格安で引っ越しできると評判の業者です。単身プランであれば市内・県内を最低1万5千円から引っ越しできます。
一括見積もりでその安さに惹かれたという人も少なくありません。
ただ、評判は安かろう悪かろうの典型で、対応も作業も今ひとつと言った口コミが大半です。価格についての評価は高いのですが、サービス面はあまり期待できません。
ただ、2007年にアート引っ越しセンターのアートコーポレーションの子会社になって以降、評判は上向きの傾向にあります。2011年にはアートバンラインというアート引っ越しセンターの関連会社と合併し、今は引っ越しを受け持つ一部門と言う形でダックの名前が残っています。
アート引っ越しセンターは大手引っ越し業者の中でも品質の高さに定評があり、社員教育や研修にもかなり力を入れています。
そんなアート引っ越しセンターの一員となったことで、ダック引越センターの接客や作業内容も良くなっています。元からの値段の安さに加えて質も向上し始めています。
ダック引越センターの評判をチェックする時は、できるだけ最近のものに絞ったほうが現状に近い口コミを知ることができるでしょう。
●評判を上手に活用
利用者の生の声を知ることで、その業者の雰囲気を知ることができます。
ホームページなどでは分からない悪い部分だけでなく、実際に使った人にしか分からないようなちょっとした良いところについても知ることができます。
ただ、口コミの中にはあまり参考にならないものや、極端なものも存在します。業者選びの際には評判だけではなく、見積もりの結果や電話対応の様子など、いろいろな情報を集めて総合的に判断するようにしましょう。