引っ越し料金の概算は一括見積りを利用すればわかりますが、正確な見積金額というのは引っ越し業者に下見をしてもらって初めてわかります。
ところでこの引っ越し料金がどのようにして決められているかご存知でしょうか?
実は引っ越し料金の計算は加算式で行われています。
つまり引っ越し料金の総額は大まかに見て、
『引っ越し料金=引っ越しの距離+使うトラックの大きさ+作業員の数+予想作業時間+荷物の量』
で算出されるというわけです。
ここで気が付いた人もいるかもしれませんが、実は料金を安くできるポイントというのは限られています。
例えば引っ越しの距離は変えられませんし作業員の数、作業にかかる時間などは業者が決定するためこちらでとやかく口を出すことはできません。
すなわち料金を安くするためには「荷物の量を減らす」、これしかないのです。
もちろん実際に荷物を少なくできればそれに越したことはありませんが、なかなかそうはできませんよね。
そんな時は「見た目の量だけ減らす」という方法もあります。
これはどういうものかというと、不要な荷物は下見の段階ですでに捨てておくというものです。
というのも、引っ越し業者は「下見の際に見た家の中の荷物=引っ越しで持っていく物」と考えます。
ですから下見の段階ですでにいらないものは捨ててくおくことが大切なのです。
下見までに不要な荷物を処分しきれなかった場合は「これは処分する荷物です」と伝えておくとよいでしょう。
ただどうしても荷物の量が多く見えてしまうので、引っ越し業者の人に荷物の量を錯覚させてしまう可能性は否定できませんが・・・。
また段ボールの梱包方法を工夫することもとても重要です。
部屋に荷物が散乱していると業者の方も「これくらいで段ボール1個分」という換算がしにくく、荷物の量を多めに見積もってしまうことも少なくありません。
ですので下見の段階である程度荷物を段ボールに片づけていれば、業者の方も判断が付きやすくなるため多めに見積もられることも少なくなります。
また使う段ボールの大きさも重要です。
見積もりの際、業者側は荷物の量を「どのくらいの段ボールが使われているか」で判断しますが、この時段ボールの大きさはさほど気にしない業者が多く、中くらいでも大きくても「段ボール1個分の荷物」と判断されます。
そのため少し大きめの段ボールを使って底が抜けない程度に荷物を詰めておくとよいかもしれません。
それから引っ越しの見積もりを大きく左右するのが大型の家具や家電です。
引っ越し料金を抑えるためにわざわざ買い直す必要はありませんが、もしも引っ越しの前から買い替えを考えていたとしたら、引っ越しを機に処分もしくはリサイクルに出すなどしても良いでしょう。
それだけでも引っ越し料金は数千円は安くなります。
家電量販店で値切るよりもトータルすれば安くなることもあります。
下見までに荷物を段ボールに詰めたり荷物を処分するのが難しかったとしても、部屋をきれいに片づけておくことはとても重要です。
たとえ同じ量の荷物があったとしても、きれいに片付いている部屋と荷物が散乱している部屋とではどちらが荷物が少なく見えると思いますか?
当然片付いている部屋ですよね。
ですから下見前には部屋をスッキリ見せられるよう、きちんと掃除しておくことが大切です。
普段あまり使わない荷物を先に梱包してしまうというのもよいでしょう。
そうすることで業者には荷物が少ない印象を与えるはずです。
下見の段階でこうした点に気をつけて部屋を整理しておけば、おそらく引っ越し料金に数千円もの違いが出るはずです。